こんにちは、コーディーです。
現在、つみたてNISA、特定口座、iDeCoのいずれにおいても、株式に100%投資しています。
今回、国内債権をポートフォリオに組み入れている読者の方が、コーディーのつみたてNISAのポートフォリオを見られて、債権を組み入れない理由について、お問い合わせいただきました。
株式に100%投資とした自分なりの考えを書きたいと思います。
<目次>
債権を組み入れるか?
外国債券・日本国債権どちらにも共通する主な用途としては、市場が下落した際に資産の減少をヘッジするためということが言えます。
債権を組み入れるということは、株式に投資したいもののリスクをマイルドにしたいという考えからきています。
これは、自分自身がリスクをどれだけ許容できるかということと同じ意味ですね。
債権を組み入れるかどうかは、その人の年齢(=投資に費やせる残り時間)や資産規模など、置かれた立場で判断が変わるもので、正解があるわけではありません。
その中でも、検討するにあたりおさえておく点を記載したいと思います。
投資期間を長期で取れるかどうか
・リターンは株式がダントツ
ジェレミー・シーゲルは、著書「株式投資の未来」において、1802年に米国株式・長期国債・短期国債・金・ドルに「1ドル」を投資した場合、2003年にどれほどのトータルリターン(キャピタルゲイン、配当、利息を含む)を生んでいるかを示しました。
結果は、株式のリターンが他を圧倒していました。
- 株式 597,485ドル
- 長期国債 1,072ドル
- 短期国債 301ドル
- 金 1.39ドル
- ドル 0.07ドル
要するに、長期で持つことが出来れば株式が最もリターンを得られるということです。
ただ、200年も持つことはできないため、もう少し期間を短くした場合の変動リスクを考える必要があります。
・15年~20年の保有でリスクは抑えられる
シーゲル教授は同じく「株式投資の未来」の中で、株式・長期国債・短期国債を対象として、インフレ調整後の平均リターンのリスクを示しています。
意外なことに、保有期間が15~20年を超えると、株式のリスクは債権を下回るようになるとの結論を出しています。
⇒結論として
以上のことから、株式への投資期間を長くとることができれば、リスクをおさえつつ、リターンを期待できるということです。
サラリーマンの方は、リタイア時を目指して投資をされている方が多いかもしれません。
コーディーもその一人ですが、リタイアまでの期間がまだ30年弱あるため、株式全振りへのリスクも取りやすいです。
ただ、リタイアが近づく(=投資に費やせる期間が少なくなる)
ちなみに、つみたてNISAの非課税期間が20年という期間なのは理にかなっていますね。
(どうせならサラリーマン人生に合わせて40年にしてくれればいいのにと思う次第です)
投資先は適切か
・投資する国について
株式への長期投資が期待できるとは言っても、どこの国の株式でもいいという訳ではありません。
ご存知のとおり、日本に投資していた場合、バブル崩壊後の長期にわたる不振に巻き込まれ、満足なリターンは得られませんでした。
一方、米国に投資していれば、右肩上がりのチャートが示すとおり、投資家は報われる結果となっています。
ちなみに、ピクテの荻野社長は、グローバル投資を考える際には、潜在経済成長力が高いところに投資すべきとおっしゃっていました。
そういう意味では少子高齢化が進み、イノベーションが起こりにくい日本への投資は厳しいかもしれません。
(関連記事⇒ PICTET(ピクテ)の荻野社長から興味深い話を聴いてきました )
期待している投資信託
投資信託は、様々な企業の株式に投資することでリスク分散を行っているため、個別株の価格が少々変動したといっても大きな影響は受けにくいです。
そんな中、コーディーの場合は、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)に一番期待していて、毎月の拠出額としては最も多い投資信託となっています。
楽天VTIは、バンガード・トータルストック・マーケット(VTI)に直接投資する投資信託で、米国上場企業のほぼ100%をカバーしており(3,600社を超える)、十分にリスク分散されています。
時価総額1位のアップル(APPL)でさえ3%程度しか組み入れられていません。
そのわりにリターンはS&P500を超えるという優れものです。
この投資信託であれば、長期で保有し、下げても淡々と買い続けるという意志さえあれば、債権でリスクを落とさなくとも十分なリターンが得られると考えています。
キャッシュ・ポジションは十分か
ちなみに、投資先が適切であったとしてもリーマンショックのような暴落がやってくれば、連鎖的に軒並み株価は下落していきます。
全ての手持ち資金をすべて投資に回していると打つ手はありません。ただ暴落が通り過ぎるのを待つだけです。
そんな時でもある程度キャッシュ・ポジションがあれば次の一手を打てますし、何より精神的な安定度が違うでしょう。
コーディーも株式100%とは言っても、キャッシュ・ポジションは結構多めです。
キャッシュはインフレにより段々と目減りしていきますが、いずれどこかのタイミングで株式市場の大きな調整はやってくるはずなので、それに対する備えです。
リスクを抑えるという意味では、キャッシュが債権と同じような役割を持っていると言えますね。
<書籍ご紹介>
記事内でご紹介したジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」です。
米国株投資家ならほとんどの方が読まれていると思いますが、株式に投資するということへの期待感を高め、不安感を取り除いてくれます。
<関連記事>
投資する場合は一度に投資せずに、資金を小分けにして積み立て投資することでもリスクを抑えることができます。
本家VTIと楽天VTIのメリットを比較検討した記事です。