こんにちは、コーディーです。
レオス・キャピタル・ワークスは、2018年12月25日に東証マザーズに上場すべく手続きを進めていた矢先、12月20日に突然、IPOの延期を発表しました。
現時点でも延期した具体的な理由が明らかにされておらず、ただでさえ基準価格がダダ下がりのひふみホルダーの不安感に追い打ちをかけてきます。。
<目次>
上場手続きの延期
12月20日に、レオス・キャピタルより上場延期をお知らせするプレスリリースが発表されました。
平成30年11月19日及び平成30年12月4日開催の当社取締役会において、当社普通株式の東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う募集株式発行及び株式売出しについて決議いたしましたが、当社のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について投資家保護の観点から深掘りすべき事項が発生し、平成30年12月20日開催の当社取締役会において、当該深掘りに時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しと、それに伴う上場手続きの延期を決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。
なお、今後の上場手続きの再開時期につきましては、当該深掘り事案の結果を踏まえ、状況を慎重に見極めたうえで総合的に判断する予定です。
(出典:「募集株式発行及び株式売出しの中止に関する取締役会決議のお知らせ | ニュースリリース | レオス・キャピタルワークス株式会社」)
レオス側は納得していない
リリースの中で良く分からないのが、「当社のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について投資家保護の観点から深掘りすべき事項が発生」したとの箇所です。
コーポレート・ガバナンスの状況については上場手続きの中で詳細に確認されているはずで、それが土壇場になって「No!」を突き付けられるというのはどうも解せません。
12月20日夜に、主幹事証券会社であるみずほ証券からの申し入れがあり、延期を決めたそうですが、レオスの藤野社長は、「法令違反などはなく、(みずほ証券の指摘は)納得できない」と日経新聞に語っています。
実際のところはどうであったのか、現在のところ正式な公表はありません。
上場の延期で被害を受けるのはひふみホルダー
IPOでレオスの割当てがあった人にとっては、今回の上場延期は何も問題はありません。
むしろ、現在の地合で上場しても公募割れの可能性が濃厚だったので、「延期にしてくれて助かった」とまで考えられています。
影響があるのはひふみホルダーです。
資金流出へ繋がってしまうか?
上場延期の具体的な理由は明らかにされておらず、レオス側もみずほ証券からの申し入れに対して不満を持っています。
ここで考えられる実際の状況を2つほど挙げてみます。
- みずほ証券の指摘が的外れ。レオス側は当惑している。
- 本当にレオス内部の体制に問題があった。しかし、レオス自身は、それが問題であると思っていない。
現在の、具体的な理由が明らかにされていない状況では、以下のとおり投資家が考え始める可能性があります。
「もしかしたら、レオスのコーポレート・ガバナンスって、外部から見たらとんでもないんじゃないか?このままひふみ投信を保有し続けて大丈夫か・・・?」
解約にともなう運用難へ
大事なお金を預ける運用会社がしっかりしたものでないと分かれば、ファンドは解約が増え、資金は引き上げられていきます。
解約の申し出があると、ファンドは投資家に返金するにあたり、手持ちの現金がない場合は保有している株を売却してお金をつくる必要があります。
解約が一部なら問題ないですが、多額の資金が流出してしまった場合は、新たに投資しようにも資金が足らず、それにともないパフォーマンスが下がり、さらに新たな解約を呼ぶといった悪循環となります。
資産運用どころではないです。
現在は資金の流入は減っている
ひふみ投信の資金の流入額は、2018年初めをピークとして減少傾向であり、一時流入額よりも流出額が上回りました。
現在はひふみ投信自身のパフォーマンスが悪く、ただでさえ資金流出の懸念が高いところに、今回の上場延期が重なり、さらに流出が増えていきそうです。
コーディーは、ひふみの投資方針に賛同して積み立てを行っていますが、今回の上場延期は、投資継続の有無について色々と考えさせられますね。
はっきりした理由を早めに公表して欲しいところです。
<関連記事>
レオスのIPOに対する市場の当初の反応はあまり期待感は高くありませんでした。コーディーも申込みはしたものの少額でした。結局、落選しましたが。。w
基本的にひふみの投資方針には賛同しています。
現在は基準価額が下がり続けていますが、相場は良い時も悪い時もあるので、現在の地合では仕方がないとも思っています(そうは言っても下がり過ぎとは思いますが・・・w)