こんにちは、コーディーです。
投資の方法は千差万別ですが、投資顧問会社であるみさき投資は、企業とエンゲージメントを重ねることにより、企業の成長を助け、これにともない株価を上昇させていくといった投資手法をとっています。
社長の中神康議氏は、慶應大を卒業した後、アクセンチュアに入り、20年弱もの長い期間コンサル業に従事してきた経験から、このような投資手法を確立させました。
私も企業と投資家がWIN-WINの関係で成り立つという考え方に共感しています。
「働く株主 ®」とは
みさき投資は、自らのことを「働く株主 ®」と呼んでいます。きちんとレジスターマークも付いていますねw
「働く株主 ®」とは、伝統的なアクティビストのように、ダメな企業に投資して資産や現金を配分するよう強く要求するといった手法ではなく、良い企業をさらに良くするように、企業とエンゲージメントを重ね、企業のために働く株主のことを言います。
投資するだけではなく、成長するように働きかけるというのはおもしろいですね。
「みさきの公理 ®」とは
中神氏のセミナーや著書「投資される経営 売買される経営」では、「みさきの公理 ®」と呼ばれる以下の公式が説明されます。
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V(企業価値)
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b(business:事業)
⇒自社の強みに根ざした「競争障壁」が築けていないと企業価値は持続的には上がらない -
p(people:ヒト)
⇒ヒトは長期投資の源泉であり、ヒトが優れていないと企業価値は持続的には上がらない -
m(management:経営手腕)
⇒事業戦略や投資・撤退基準など経営に関する普遍的・理論的な手法で、業種や国境を横断して用いられるもの
「b」と「p」はなかなか変化させることは難しく、ほぼ定数項となってしまうものの、優れた「m」を導入することで指数関数的・持続的に企業価値の増大が図れると考えています。
そのため、みさき投資は企業と深く繋がり、「m」を洗練し効果的にすべく企業の中期経営計画の策定をサポートしたり、市場への効果的なアプローチ方法をアドバイスしたりしています。
企業にとってもタダでコンサルを受けられ、また厳しい意見をもらうことで成長できるというメリットがあります。
みさき投資が投資する企業
投資手法に共感してくると、みさき投資自体に投資したくなってきますが、残念ながら個人で投資するのは難しいようです。
代わりと言ってはなんですが、みさき投資が投資している企業を調べる方法として、EDINETから大量保有報告書を検索して確認するといった方法があります。発行済株式の5%以上を投資した場合、大量保有報告書を金融庁に提出するルールがあるためです。
なお、現時点でEDINETから確認できたのは、以下5社でした。投資先は自分なりに調べることが重要ですが、投資の参考になるかもしれません。
- 平和不動産株式会社(8803)
- 前田工繊株式会社(7821)
- 太陽ホールディングス株式会社(4926)
- 株式会社キトー(6409)
- 株式会社サカイ引越センター(9039)
みさき投資のようなエンゲージメント投資を個人投資家が行うことは難しいですが、 投資先を選択する視点というものは取り入れることができそうです。
上記の「みさきの公理 ®」に当てはまるような企業をイメージしながら投資先を探すということですね。
私も「これだ!」というような企業に超長期で投資し続けたいものです。
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