皆さんの家計における株式や投資信託などのリスク資産の割合はどの程度でしょうか?
米国と日本の家計を比べてみると、大きな違いがあります。
米国は家計の半分以上が株式・投信等で占められていますが、日本は半分以上が現金・預金です。
それが金融資産の増加率で米国が勝る要因の一つです。
<目次>
金融資産の内訳を比較
米国と日本の家計金融資産の内訳は以下のとおりです。
(出典:日本銀行資料「資金循環の日米欧比較」2017年末時点の情報)
米国の家計金融資産
見てのとおり、株式や投資信託等が家計の半分以上を占めています。
稼いだお金でコツコツとリスク資産を買い付けているんですね。
ただ、仮に総資産1千万円の場合、現預金が単純に134万円しかない計算になるので少々不安には感じますが。。
まぁ現金が必要になったらリスク資産を売却すれば良いだけですけどね。
日本の家計金融資産
日本は、半分以上が現預金です。
日本における金融資産の合計額が約1,800兆円ですから、 半分の約900兆円が各家庭で眠っているという訳です。
桁外れの額です。
これが投資に回ったらものすごい株高になります!
リスク資産の割合と金融資産額の伸びは比例する
リスク資産が多い米国の方が、金融資産の伸びは顕著です。
以下のとおり2倍以上の差をつけています。
(出典:金融庁 説明資料)
投資先の違いも大きい
この伸びの違いは、投資する金融商品によるところも大きいです。
ご存知のとおり、米国は世界最大の金融市場であり、世界有数の超優良企業がしのぎを削っています。
米国では、一般家庭の人達でも、日々倹約してつくった資金で、自国の優良な株や投資信託などをコツコツと買い付けていくことで、リタイア時にはまとまった資産を手にしています。
かたや日本人は日本株をメインに投資する人が多いことから、あまり報われてきませんでした。
要因としては、日本株自体が長きにわたって不調だったからです。
コツコツと日本株で長期で運用したとしても期待するリターンは得られなかったということですね。
その間、米国株は右肩上がりのチャートを描いていたのですから、有望な米国株に多くのお金を投資してきた米国人の方に軍配が上がったということになります。
米国政府は株価を維持する必要がある
米国人の家計の多くがリスク資産で占められていることから、株価の値下がりが人々の生活に与える影響は大きいです。
そのため米国政府は国民を守るため、株価を下げないような政策を取る必要があります。
それがや保護貿易政策などにも繋がってきます。
逆に考えると、私たちも米国株に投資しておけば、米国政府が資産を守ってくれることになるとも言えます。
世界をコントロールする米国に投資して、将来は安心してリタイアしたいですね。