私はエメラダ社の投資型クラウドファンディングサービスである、エメラダ・エクイティを通じて、Smart Trade株式会社に投資しています。
先日、Smart Trade社が提供する、個人投資家向け投資アルゴリズム提供サービスであるQuantX(クオンテックス)の説明会に参加したので、その内容をご紹介したいと思います。
事業内容
Smart Trade社は、世界中のエンジニアが開発した投資アルゴリズムを、個人投資家へ販売することのできるプラットフォームを運用しており、 QuantX(クオンテックス)という名称で展開しています。
個人投資家は、QuantXのサイト上で、好きなアルゴリズムを購入することができます。
アルゴリズムは収益率などで価格に幅が設けてあり、安いもので1,000円、高いものでも50,000円程度で買うことができます。
アルゴリズムは売り切りの形をとっており、市場の変動による組み入れ銘柄の変更などのアップデートはされません。
パフォーマンスが落ちた際に、購入したアルゴリズムをそのまま継続するか、他のアルゴリズムに乗り換えるかなどは、個人投資家の裁量に任せられています。
現在は、日本株(主に東証一部銘柄)が対象となっていますが、今後は中国株式や仮想通貨のアルゴリズムも提供していくそうです。
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エンジニアは、QuantX Factoryというサービスを用いてアルゴリズムを開発し、QuantX Storeを通じて、個人投資家へ販売します。
Smart Trade社は、アルゴリズムが個人投資家に購入された際に、販売代金の30%を手数料として受け取ります。 -
QuantX Factoryはネット上で開発できるサービスであり、この特徴を活かして、QuantX Factoryのプラットフォームに蓄積されたアルゴリズム・運用成績を人口知能を使って分析して、複数のアルゴリズムのいいとこ取りを行ったスーパーアルゴリズム(!)の開発を進めています。
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人口知能は、QuantX AIといい、開発中となりますが、これを用いて、いま流行りのロボアド市場にも参入しようとしています(名称:QunatX アドバイザー)。
Smar Trade社は、運用金額の1%と、収益が発生した際に収益の20%を手数料として受け取ることを考えています(結構取りますね・・・)。
QuantXを使った取引方法
Smart Trade社は、今後いろいろなサービスの提供を考えていますが、実際に今現在、個人投資家が購入できるのは、日本株式のアルゴリズムです。
現在のアルゴリズムは、純粋にテクニカル分析を基に売買するもので、ニュース等、ファンダメンタルズは加味されません。
具体的な取引の流れ
- 夜に対象銘柄と株数の連絡をLINEやメールで受け取る(通知サービスの申し込み必要)
- 翌日の引け成りで買うように指示される
- 自分の使っている証券会社を通じて対象銘柄を引け成りで買う(買いのみで、空売りの指示はない)
- アルゴリズムの設定する利確・損切りポイントにタッチしたら、その日の夜に連絡が来るため、これに合わせて次の日に引け成りで手仕舞いを行う
そうなんです。
現在は、引け成りでの売買しか指示が来ません。そして買いのみです。
バックテストの収益シミュレーションも、この前提で作られています。
場中での売買指示というのは未だサーバー負荷の面などで難しいようですが、個人的には、せめて引けではなく、寄りで売買する前提でシステムを作って欲しいですね。
引けだと、売買指示があってから時間が経ってしまい状況が変わってしまっている場合もありますからね。
このあたりはこれからどんどん改良していくそうです。
QuantXのパフォーマンス
計測を開始した時期が良かったのかもしれませんが、あるアルゴリズムの累積損益率は、1年で101.0%、3カ月で7.1%だったとのことです。
Smart Trade社の社員の方曰く、3カ月で+20%の収益を目指しているとのことです。すごい高い目標だと思うのですが、いけちゃうのでしょうか。
QuantXを広められるか
内田CEOにお伺いしたところ、現在は、QuantXの1ヶ月間無料トライアルキャンペーンを行っていることもあり、売上の計上は少ないですが、今後、サービスを周知するプロモーション活動にも力を入れるそうです。
具体的には、人気ブロガーとタイアップして実際のサービスの稼働状況を書いてもらうことなどを考えているとのことでした。
やはり誰かが儲けていないと始めにくいですよね。
そこで、私もSmart Tradeに投資している身として応援の意味も込めて、実際にQuantXを使ってトレードをした結果を記事化したいと思っています(ボランティアでw)。
その際には、間違っても大損失を出さないことを祈ってます笑
◆2018年5月17日に追加記事を書きました。QuantXにテーマ投資が可能なアルゴリズムが提供開始されました。
◆エメラダ・エクイティのまとめ記事はこちら◆
エメラダ・エクイティを通じてベンチャー企業に投資できるのですが、株式を取得するのではなく、エメラダ型新株予約権を取得し、将来、株に変えるスキームとなっています。
未だ案件実績は少ないですが、今後掘り出しものが出てくるのを楽しみに待っています。