塵積む者のマネーブログ

資産運用で、もがき楽しむ日々をブログに綴っています。 米国株・日本株や投資信託への投資、株主優待の取得をコツコツと行いながら、少しずつ山を築いていきます。


米国メルク(MRK)のがん免疫薬「キイトルーダ」の好調で株価は史上最高値を突破するか

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米国の製薬大手であるメルク(MRK)の株価が堅調です。

 

2019年2月1日に発表された2018年第4四半期決算発表で、メルクの主力製品である、がん免疫薬である「キイトルーダ」の売上が四半期としては初めて20億ドルを超えて、21.5億ドルを記録しました。

 

2019年2月11日には、進行性腎細胞がん患者を対象とした後期臨床試験で、メルクの「キイトルーダ」とファイザーの抗がん剤「インライタ」の併用療法が、化学療法「スーテント」のみの治療よりも、死亡リスクを約47%下げる効果が認められたと発表しています。

 

これらを受けて株価は上昇基調をたどっており、史上最高値の更新も見えてきました。

<目次>

 

 

メルクとは

メルクは、米国の製薬企業で、売上高基準で世界第4位を誇ります。

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コーディーのおすすめETFである「バンガード・米国・ヘルスケア・セクター・ETF(VHT)」の構成銘柄であり、第4番目の組み入れ比率です(2018年9月30日現在)。

 

シーゲルの調査でも高評価

著書「株式投資の未来」で有名なジェレミー・シーゲル教授は、S&P500が1957年に生み出された当初から採用されている銘柄における、2003年までのリターンを調査しました。

 

1957年から2003年まで、配当金を再投資した際の年率リターンは、S&P500が+10.85%だったのに対して、メルクは+15.90%という結果になりました。

 

もし、1957年にメルクに1,000ドルを投資していたら、2003年末の時点で1,003,410ドルになっていることになります。

 

実に1,003倍という桁外れのリターンです。

 

凄まじい!

 

こういった調査結果から、メルクは、シーゲル流の配当金再投資を好む投資家に人気の銘柄となっています。

 

 

 

がん免疫薬「キイトルーダ」の動向がカギ

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メルクの主力製品は、がん免疫薬である「キイトルーダ」です。

 

身体の防御反応である免疫はがん細胞にも働きかけるのですが、がん細胞は自分達が増殖するために、免疫の働きにブレーキをかける信号を送ってきます。

 

キイトルーダは、その信号を遮断することで、免疫の機能を活性化させ、抗がん作用を発揮させることができるとされています。

 

キイトルーダは、売上高の2割弱を誇り、ウォール街のアナリストもこの動向を非常に気にしています。

 

2018年第4四半期におけるキイトルーダの売上高予想は、21.2億ドルでしたが、実績は21.5億ドル上振れました。

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株価は上昇基調 

これを受けて、株価は上昇で反応しました。

 

現在、80ドル近辺で足踏みしてますが、前回高値が2018年12月4日に付けた80.19ドルを明確に上抜けてくれば、さらなる上昇が期待できます。

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逆にここで跳ね返されるようだと、ダブルトップを付けて、株価は下に向かってしまう可能性が出てくるので、ここは素直に上抜けて欲しいです。

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 米国には、配当を年4回とする企業が多く見られます。

そして、銘柄ごとに配当月が異なるため、銘柄をうまく組み合わせてポートフォリオを組めば、黙っていても毎月配当が入ってくるマネーマシンが出来上がります。

 

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