こんにちは、コーディーです。
著書「株式投資の未来」で有名なシーゲル教授が、1957年~2003年までのセクター別実質リターンをつぶさに調査していった結果、ヘルスケアセクターが他のセクターをおさえて堂々の第一位という結果でした。
S&P500のリターンが10.85%だったのに対して、ヘルスケアは14.19%と、3.34%も離しています。
そのハイパフォーマンスを誇るヘルスケアセクターそのものに投資できるETFとして、バンガードから米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)が提供されています。
VHTは、経費率が0.10%と相対的に安く、パフォーマンスも良い、調整相場にも強いという、欠点らしい欠点がみつからない超優良ETFです!
<目次>
VHTの概要
名称:バンガード® 米国ヘルスケア・セクターETF
ティッカー:VHT
経費率:0.10%
分配利回り:1.29% (2019年2月15日時点)
設定日:2004年1月26日
運用方針: MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す
経費率が0.10%と安く「さすがバンガード!」と言わざるを得ません。
若干気になる点は、分配利回りが相対的に低いところぐらいですね。ヘルスケアセクターと言っても全部が全部、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)のような高配当株ではないので仕方ないところです。
VHTのポートフォリオ
- 組み入れ割合が最も多いのはジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)です。
以前は10%を超えていましたが、2018年3月末現在で9.5%、2018年9月末では8.5%に落ちています。
- 医薬品だけではなく、バイオやヘルスケア機器などを手掛ける企業など、広く分散されています。
週足チャート(5年)
2018年末の世界同時株安で長期移動平均線を大きく下抜けヒヤッとしましたが、その後、短期移動平均線を上抜けしてくれて一安心です。
S&P500に圧勝
次に、みんな大好きなS&P500とのパフォーマンスを比較してみます。
直近5年での比較チャートですが、S&P500が+49.53%だったのに対して、VHTは+60.98%です。圧勝ですね。
ヘルスケアセクター全体に投資するメリット
他のETFにも通じるところですが、セクターETFの良いところは、広く投資することでリスク分散が効くところです。
ヘルスケアセクターは全体では右肩上がりではありますが、セクターに属する個別株となるとリスクは大きくなります。
例えば、医薬品を扱うJNJのように様々な訴訟案件を抱え、それをネガティブに捉えた投資家から株を叩き売られて、一時的にせよ▲20%を超えて下落してしまいました 。
その際、JNJを買い増したのですが、直近の株価は、ベビー・パウダーへのアスベスト混入隠ぺい報道で大きく下げてしまい、一部撤退という苦汁を飲まされました。
その点、セクターETFであれば、個別株要因の株価の上下は緩和され、ゆっくりではありますが、ヘルスケア全体の右肩上がりの相場に乗り、淡々と資産を増やすことができます。
ヘルスケアの今後
世界の人口は年々右肩上がりで増加していきます。
国連の予測によると、2088年には110億人を超え、2100年には111億84百万人に達するとされています。
(出典:国際連合(UN) World Population Prospects)
医療が進歩することで平均年齢は上がり、それにともない医療を必要とする人が増える、という流れができています。
このような状況から、ヘルスケアは時間の経過に比例して人々にとってますます無くてはならないものとなり、今後も引き続き伸びていくと考えられるでしょう。
そのため、コーディーはVHTはストロングホールドです。
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2018年に初めてFund of the Yearにエントリーしたのですが、その際もVHTを推しました!
ランキングでは全くかすりもしませんでしたがw
SBI証券には、海外ETFを定期買付けするというサービスがあります。一般NISAの人にはメリットが多いと思います。