経理部門における請求書のペーパーレス化事業を行っているBank Inovice株式会社より招集通知を受領しました。
非上場会社の招集通知を読む機会もあまりないですし、どんな仕上がりになるか楽しみでした。
招集通知を見てみると・・・
最初に目に付いたのは表紙(狭義の招集通知)の謎のフォントです。
このフォント、何?w
ユニバーサルデザイン(UD)フォント全盛の中で、何でこのフォントを選んだのでしょうか。。
最初、社長が手書きしたのを印刷したのかと錯覚しましたw
6月26日(火)14時から京橋区民館で開催されるとのこと。
私は会社休めないので残念ながら欠席です。。誰かレポート書いてくれないかな。。
対処すべき課題
事業報告を読んでみると「2.対処すべき課題」に、以下のとおり同社を取り巻く市場について書かれていました。
平成30年度は、平成29年度より引き続き、事業者の納税額を正確に把握するためのインボイスが導入(平成28年度税制改正関連法)される等の制度変更が平成33年度より予定されている中で、
平成29年6月の郵便料金の値上げ、
テレワークの推進、
ホワイトカラー業務の生産性の向上への要請、
フィンテックによる金融のペーパーレス化の深化、
RPAの利用による省力化等により、
従来の紙による請求書から電子的に送受信可能な請求書に転換し始め、市場が徐々に想像されていくものと予想しています。
これだけ見ると材料が目白押しですが、まだBank Invoiceには売上がたっていないので、どこまで流れに乗れているのか実際のところは未だ分かりません。
先ずは売上を上げるべくがんばっていって欲しいです。
非上場会社の招集通知には何を書く?
予想どおり、書かれている内容は、上場会社と違って少なかったです。
これは会社法で定められているのですが、非公開会社で記載が必須とされている項目が以下のとおり7項目だけで、あとは任意記載事項となっているからです。
株式会社の状況に関する重要な事項(会規 118一)
業務の適正を確保するための体制の整備を決議している場合、業務の適正を確保するための体制の整備についての決議の内容及び当該体制の運用状況(会規 118二)
会社の支配に関する基本方針を定めている場合、当該基本方針及び取組みの具体的な内容の概要並びに取締役(会)の判断理由(会規 118三)
会計参与設置会社の場合、会計参与設置会社における事業報告の内容(会規 125)
会計監査人設置会社の場合、会計監査人設置会社のおける事業報告の内容(会規 126)
特定完全子会社に関する事項(会規 118四)
親会社等との取引に関する事項(会規 118五)
※会規=会社法施行規則
最近は招集通知をビジュアル化したり、社長メッセージを掲載したりする企業が増加しています。
かつてのように適法に記載されていればOKという時代は終わって、会社のことをもっとよく知ってもらおうという意識が高まっており、ある意味PRツールのようなものに変わってきているためです。
ベンチャー企業だと取れる情報も限られてしまうため、今後は情報がもっと増えたら良いなと思います。
まぁ非上場株式なんで、情報が十分にあろうとなかろうと保有し続けるしかないわけですが・・w
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トラスコ中山の招集通知は、情報が網羅的に記載されており「カタログ」化しています。
特に役員選任のための評価制度はおもしろいですね。役員は常に見られているという緊張感があり大変そうです。
以下の記事ではBank Invoiceの事業内容をまとめています。