塵積む者のマネーブログ

資産運用で、もがき楽しむ日々をブログに綴っています。 米国株・日本株や投資信託への投資、株主優待の取得をコツコツと行いながら、少しずつ山を築いていきます。


R25で取り上げられたレバレッジ型米国株投信を長期積み立てしても良い?!

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先日、R25の記事でiFree レバレッジNASDAQ100iFree レバレッジ S&P500が取り上げられました。

 

大和証券投資信託委託㈱の熊原祐次氏に対して、著書「ブランド人になれ」でおなじみの田端信太郎氏が、iFreeレバレッジシリーズについて質問をしていくという対談形式の記事です。

 ⇒ 「月3万円の積立で億万長者になれる!? 田端信太郎が「iFreeレバレッジ」にガチツッコミ! | インベスタイムズ - マジメに面白く投資を考えるメディア


この記事が投資家の間で物議を醸していたので、コーディーも個人投資家の端くれとして所感を書いておこうと思います。

<目次>

 

 

 

 

iFreeレバレッジとは

iFreeレバレッジシリーズには、iFree レバレッジNASDAQ100iFree レバレッジ S&P500の2つがあります。

 

それぞれNASDAQとS&P500の2倍の値動きを目指すというものです。

 

熊原氏は、そのiFree レバレッジの生みの親であり、自身も資金の大半を注ぎ込んでいるそうです。

 

レバレッジ2倍の効果

記事では、米国株の長期的な右肩上がりの成長をレバレッジ2倍で享受すれば、圧倒的なパフォーマンスを上げることができるとしています。

 

バックテストの結果では驚愕の数値を叩き出しています。

 

なんと過去30年間、毎月3万円投資していたら2億4,962万円になっていたとのこと。元本の23倍です。

 

年金2千万円問題もオールクリアですね!

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本当に投資しても大丈夫か? 

たしかにこのような結果になれば文句ないのですが、果たしてそううまくいでしょうか。。

 

このiFree レバレッジの弱点としては、上昇相場には強いものの、下落には滅法弱いことが挙げられます。

 

下落時

下落時にも指数の2倍下落します。

 

そのせいで、下落した次の日に指数の2倍戻したとしても、指数には負けてしまいます。

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  • 基準日に対して、翌日、NASDAQ100指数が10%下落した場合、iFreeは2倍の20%下落することになります。

  • 翌々日に指数が10%戻した場合、指数の基準価額は99となり、基準価額との差は▲1%です。iFreeレバレッジは+20%の上昇ですが、基準価額は96(▲4%)と、3ポイントの差を付けて負けることに。。

 

下落した分を取り戻すのには、その先も上がり続けていく必要があるということですね。

 

しかし、これが長期的な下落相場だった場合は、基準価額の下落スピードは恐怖を感じるレベルになると考えます。

 

以下は、指数の基準価額が毎日5ずつ下落し続けていった場合ですが、4日目に指数の基準価額は80のところ、iFreeレバレッジは63です。。

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恐ろしいですね。

 

これでも長期的な右肩上がりを確信して、淡々と積み立て投資できそうですか?

 

 

 

 

保ち合い相場の時

指数が上下しながらヨコヨコに動く場合にも弱いです。

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  • NASDAQ100指数が基準価額に対して±10%の範囲で増減したと仮定した場合、2日目と4日目は100になります。しかし、iFreeレバレッジの場合は、 それぞれ9896となってしまいます。

 

これらは目論見書にしっかりと書いてあるのでよく理解して投資しないと「あれ?なんかおかしいな・・・増えていかない・・・」ということになりかねません。 

 

もしレバレッジをかけるなら

コーディーはiFreeレバレッジに投資する気はありませんが、もし投資すると仮定した場合、短期決戦になりますね。

 

米国の長期的な上昇は信じていますが、長期間にわたって積み立てしていくことに自分の精神が耐えられなさそうですからw

 

ただ、短期で投資しようにも、投資信託は買付・解約を申し込むタイミングではいくらで約定するのか分かりません。「ここだ!」というタイミングで投資しようとしても、当てが外れることもあり得ます。

 

そのあたりのことは以下の記事に書いています。


レバレッジ投資するならETF

投資信託が短期売買に向かないとなるとレバレッジ型ETFが候補として挙げられます(CFDでもいいですが)。

 

レバレッジ型ETFでメジャーどころを一つ取り上げると、Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF(SPXL)というETFがあります。

 

その名のとおりS&P500の3倍の値動きになるETFです。

 

こういったETFをザラ場を見ながら売買するのが良いと思います。

 

 

 

ツミレバはどうなるか?

今後、どこかのタイミングで米国株にも調整が訪れるでしょう。

 

下落の程度は分かりませんが、それが長期で下落し続けるものだった場合、iFreeレバレッジに投資していたとすると、反転・上昇しても資産を取り戻せるのでしょうか。

 

熊原氏は相場の下落時にも対応するため、毎日積み立てを提案しています。「ツミレバ」と呼んでいるとのことです。

 

個人的に、熊原氏の今後の資産推移が気になります。

ブログでパフォーマンスを定期的に公開してくれないかな。

 

P.S.

今回のR25の記事を読んでみて、田端氏が意外にもおとなしかったなと思ったのですが、ツイッターを読んで納得しましたw

 

 

<関連記事>

ちなみに、レバレッジのかかっていない、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスには積み立て投資しています。

 

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