こんにちは、コーディーです。
タバコ増税を受けて、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)、日本たばこ産業(2914)の大手3社が2018年10月1日より、こぞって値上げをします。
愛煙家にとっては懐に厳しいニュースですね。
良いか悪いかは別にして、タバコには依存性のあるニコチンが含まれており、それが売上のサポート役になるため、3社の株式を保有する投資家にとっては値上げにともなう販売数の減少などを気にする必要はありません。
<目次>
主なブランドの改定価格
(※2018年8月21日付の日経新聞の記事を元に管理人加工)
30~50円程度の値上げです。
増税があったとしてもタバコメーカーは価格を自由に改定できるところが強みですね。
懐へのインパクト
マールボロを1日1箱吸う場合、値上げ額は50円なので、年間18,250円の増額となります。
仮に現在20歳の人が80歳ぐらいまで吸い続けたとしたら、18,250円×60年間で、値上げ額だけで1,095,000円となります。
値上げ後の売価で考えると、1箱520円×365日×60年で11,388,000円となって、かなりのインパクトです。。
1日あたりは少額でも、長期で積み重ねていくと恐ろしいですね。
これがタバコではなく毎日、投資信託を買っていたらと思うと、、、。
日々の何気ない選択が人生を左右していきます。
値上げすると売上は減るか?
通常、値上げがあれば買い控えが起こったりしますが、タバコはそういう訳にはいきません。
ニコチンに依存性があるからです。
ニコチン依存となる流れ
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タバコを吸うと、ニコチンが肺から血液に中に入り、すぐに脳に達します。
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ニコチンが脳にある「α4β2ニコチン受容体」と結合すると、快感を生じさせる物質であるドーパミンが大量に放出されます。
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ドーパミンによって喫煙者は快感を味わうことができます。これが、「タバコを吸うと落ち着く」「ホッとする」といった効用が得られるしくみです。
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しかし、30分もすると体内のニコチンが切れてしまいますので、そうなると逆にイライラ感や落ち着かないなどの離脱症状(禁断症状)があらわれます。
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そして、その離脱症状を解消するために、またタバコを吸うようになり、これを繰り返すことでニコチン依存症になっていきます。
度重なる喫煙はこのようなデフレスパイラル状態を引き起こすため、ニコチン依存症はなかなか治りません。
特に喫煙を長年続けていると自力でドーパミンを出しにくい体になってしまうため、タバコに頼らざるを得なくなってしまいます。
コーディーはタバコが嫌いなので、現在の禁煙を推進する流れに反対はしないのですが、すんなりとは進まないと思います。
ニコチン依存症は脳の病気であるため、自ら強靭な意志と適切な方法でもって禁煙を進めない限り、実現は難しいのです。
このように、ニコチンの依存性の高さを考えると、タバコメーカーへの投資はこれからも安泰と考えてしまいます。
たとえ禁煙化が進んでタバコの販売量が落ちたとしても、タバコメーカーは値上げで対抗できますしね。
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