こんにちは、コーディーです。
平和(6421)の株主優待制度は、ゴルフのプレー代を年間で最大56,000円分も割り引いてもらえ、またゴルフをしない人もチケット屋で売却ができる優れものでした。
しかし、同社の株主優待制度が2018年度より改悪となり、価値が半減してしまいました。。
<目次>
改悪された制度の内容は?
今回の変更点で主なポイントは、 使用方法の変更です。
3月末と9月末の株主に対して、ゴルフ利用料から3,500円を割り引いてくれるチケットが、保有株数ごとに複数枚贈られます。
贈呈される最多枚数は、400株の保有で半期に8枚(3,500円×8枚=28,000円)です。
そして、以前は1回の来場につき複数枚利用可能だったのですが、制度の変更により、
「1回の来場で、1名につき1枚のみ利用可能」
となってしまいました。
ゴルフのみで優待券を消費しようとすると、最大で半期に8回ゴルフに行く必要があります。
変更点の比較
制度の新旧対照表は次のとおりです。
(出典:株式会社平和のHP)
チケット屋での買取額が半値に!
今回の制度変更で、株主優待券のチケット屋での買取額がおよそ半額になってしまいました。
制度変更前は、1枚につき2,000円程度で買い取ってくれていたのですが、現在は1,000円程度になります。。
ざっくりですが、優待券の買取額を1,000円と仮定し、株価2,500円の場合で、年間優待利回りを計算しました。
最も高い利回りは100株を保有する場合で、それでも1.6%程度となります。ちょっと少ないですね。。
今後、他社の優待制度も変わっていきそう
平和の優待制度変更は、ゴルフで消費できる人にとってはあまり関係ないですが、チケット屋で売却する人にとっては影響が大きいです。
ただ、今回の制度変更により、平和としては、ゴルフ場に来場する回数を増やして収益をアップさせることができる可能性があるとともに、株主優待の換金を減らせる効果があります(制度改悪を嫌気して株主数が減少していけば別ですが。。)。
平和としてはせっかく贈った株主優待を換金されるのは腑に落ちないところもあったのだと思います。やはり自分達のゴルフ場に来て使って欲しいですもんね。
換金されるためだけに株主優待を用意するようであると、そのために手当した費用は自社の収益にプラスとならずに、ただの持ち出しとなってしまいますし(期末時点の個人株主数を増やせるという効果はありますが)。。
総じて見ると、今後、換金性の高い他社の優待制度も、平和のように自社のサービスの利用につながるように変更されていく可能性もあると考えています。
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ANAやJALの優待もチケット屋で売却することが可能です。
今の制度では保有株が増えれば増えるだけもらえる優待券の枚数が増えていくので、お金持ちに有利な制度となっています。
今後もこの制度のまま続くとは限りませんが。。