塵積む者のマネーブログ

資産運用で、もがき楽しむ日々をブログに綴っています。 米国株・日本株や投資信託への投資、株主優待の取得をコツコツと行いながら、少しずつ山を築いていきます。


勤めている会社に持株会制度があったら早めの加入を!

企業には、福利厚生の一環として持株会の制度が用意されていることがあります。

メリットの多い制度なので、もし勤めている企業に制度があったら、是非加入することをおすすめします。

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持株会のメリットとは

持株会とは、月給や賞与から任意の金額を拠出し、毎月自社株を購入していく制度です。主なメリットを2つ紹介します。

1.奨励金がアツイ

役員向けと従業員向けの持株会が用意されることが多いですが、従業員向けの持株会は、福利厚生の一環で、拠出した金額の数%を奨励金として会社が上乗せして支給してくれることが多いです。
 
私の勤める会社では、拠出した金額に対して10%の奨励金が支給されます。
例えば、毎月2万円を拠出した場合、毎月2千円が会社から支給され、計2万2千円で自社株を買うことになります。拠出した瞬間に10%の利益が得られることになるため、非常に大きなメリットですよね。
 
従業員持株会には、従業員の財産形成を助けるという目的があるのですが、従業員に自社株を買ってもらうことで安定株主を増やすという目的もあります。これにより、株主総会で会社提案の議案に賛成票を集めやすくなります。
 

2.ドルコスト平均法で積み立て

会社ごとに株価が違うので一概には言えませんが、自社株を1単元購入しようとすると、まとまった金額が必要になってきます。
その点、持株会なら、拠出した金額に基づき、1株未満から購入が可能です。
 
例えば、以下のとおり、自社株の時価が40万円の場合はなかなか手を出しづらいですが、持株会ですと、ひと月あたりの拠出額が15,000千円だった場合、26.667株が購入できます(奨励金考慮せず)。
これなら手持ちの資金が少なくとも、毎月コツコツと買っていけば、1単元に達するころにはドルコスト平均法で買付価格を平準化できますよね。

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購入後はどう管理される?

持株会を通じて購入した場合は、持株会名義で管理されます。株主名簿上は、「株式会社〇〇従業員持株会」などの株主名で登録されており、加入者は持株会の保有する株の持分を持っているということになります。
 
自分の名義ではないため、配当金が入ると自動で再投資され、持分が増えます。
配当金を現金で受け取りたい場合は、買付けた残高が1単元になった段階で自分の口座に引き出すことも可能です。

うーん・・・と思うところ

1.売却できないこともある

自社株だからといって売却できないということはないのですが、インサイダー取引を防止する観点から、自社株の売却は、自社の内部者取引規定等の規定に則って行う必要があります。
各社の規定の内容にもよるのですが、基本的に重要事実を知っている場合は売却できません
 
重要事実とは、金融商品取引法166条で規定されていますが、会社の決定事実や発生事実等になり、適時開示が必要な案件です。
これらの情報を社内で知りうる立場(役員、経営企画・経理・IR部門など)になったら、自分の好きなタイミングで売却はできないと思っていた方が良いです。
 
私もそういう立場なので基本ホールドです。利益が増えても暴落が起こっても指をくわえて見ているだけという状況です。
加入時は問題なかったが、将来、人事異動などにより自由に売却できなくなる可能性もあるということは覚えておいていただいた方が良いと思います。

2.業績・株価が右肩上がりでないと・・・

いくら奨励金が出て、ドルコスト平均法で買付けることができたとしても、株価が下がっていけばリターンはあまり期待できません

加入する際には自社の業績や株価もある程度は見ておいた方がいいと思います。

 

逆に、今はあまり株価が芳しくなくても、自分の力で企業価値を上げていくから問題ないという考え方もできます!そういった点では、成熟した企業よりも若い企業の方がリターンは大きくなるかもしれませんね。

 

なお、「持株会を始めたものの株価が右肩下がりになったので拠出をストップし、再度上昇基調になったから買付を再開する」といった方法は取れません。

これもインサイダー取引防止上の点からなのですが、持株会は、恣意的な取引をしないよう定時定額で買付けを行うこととされています。また、一旦持株会を退会した後、再度加入することも出来ません。

 
 
以上のように、リスクもはらんではいますがメリットの大きな制度だと思うので是非加入をおすすめします。
知らず知らずのうちに、大きな資産に育つかもしれません。 
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